異動を未然に防ぐ方法もある
面接で確認する
「人事異動は契約書に明記されているから拒否できない」と先述しました。それならば、契約書にサインする前に人事異動の有無について確認しておけば、未然に防ぐことができるのではないでしょうか。
採用面接は仕事内容や契約内容について細かく確認できる場です。給料や休みなどの条件面に目がいきがちですが、異動の有無、異動がある場合はどのエリアまでなのか、なども必ず確認しておきましょう。ですが、面接には特有の雰囲気があります。その雰囲気に緊張してしまい、上手く質問できない人もいるかもしれません。あらかじめ面接の流れについて知っていれば余計な緊張をせずにすみます。面接で好印象を残す働き方や注意しておきたいポイントについて分かりやすくまとめている記事を紹介するので参考にしてみてください。
身だしなみや姿勢、言葉遣いなど印象がぐっと良くなるポイントをひとつずつ丁寧に説明しています。
異動がない施設で働く
どうしても異動したくないなら、そもそも異動自体がない施設で働くのもひとつの方法です。事業形態や仕事内容が全然違う部署に異動するなら転職して職場そのものを変えることと大きな違いはありません。転職することで給料が上がる、福利厚生が手厚くなる、休日がしっかり取れる、など条件や待遇が充実するのであれば、転職した方がたくさんのメリットを得られるでしょう。
異動の少ない施設を探す場合にまず気をつけたいのが、「特別養護老人ホームやデイサービス、グループホームなどさまざまな業務形態の施設を近辺にたくさん展開している法人は避ける」ということです。大きな組織ほど営利色が強いため人の動きが頻回になりがちなので、人事異動も定期的の行っている可能性も高くなります。異動があることが前提となっているため、突然異動を告げられても拒否することはできません。職場を変えたくない人にとってはデメリットしかないでしょう。
キャリアアップを考えるなら異動は必須
管理者やエリアマネージャーなど将来的にステップアップすることを考えている場合は、ある程度の異動は覚悟しておかなければなりません。上位のポストが開かない限り、その施設での出世は望めないからです。高齢者が増加し、施設不足や人材不足が叫ばれている今、新しい施設がどんどんできています。それなりに経験がある人は、異動して役職につくのが当たり前となっているため、拒否することはできません。
人事異動について悩んでいる人へ
人事異動は精神的にも身体的にも負担が大きいため、どうしても受け入れられない人もいるかもしれません。その場合は思い切って職場を変えることを検討してみましょう。転職のプロである転職エージェントを利用すれば、人事異動のない職場を効率良く見つけられます。